整理整頓清掃での5T(定)とは
整頓を具体的に行う方法が定路・定位置・定表示・定量・定色です。今日入社した新人でも指示した物を直ぐに取り出せて、戻せる様に出来るしくみをつくる事です。
そして物の流れの基礎となる置き方の標準化となります。また管理・監督者が異常か正常か一発で認識出来る道具でもあります。
1)定路 流れの創り方は先ずは道から
仕事も住むのも教育にも良い町を創る時は先ずは交通の方法や経路を決めます。逆に言うと適当に家を建てた後から空いたところや最初に誰かが通ったところを道にすると、とても生活には不便になる。細くて曲がりくねったり交差点ばかりで渋滞したり、見通しが悪くて事故がおきやすい道になる。
2)定位置 次に位置を決める
道が決まると道から必要な物を供給したり取りにいくための位置に設備やラインを設置していく。すると道からの出入り口が決まります。中で使うものは使う姿で置く。使う姿で置くと戻し易さも良くなるので位置が必然的に定まる。
3)定表示 表示をする
決めた場所が"ここはどこか"、そして物のところには"これはなにか"の表示をする。お店の看板の表示と中で働いている人の名札と同じで、表示が無いと"あそこの・・あれ・・・それ・・・あのひと・・"と仕事をしていくとミスが発生しやすくなる。
4)定量 量を定める
量が溢れると決めた位置に収まり切れなくなるので定位置が乱れる。無くなると困るので必要な分は置かなくてはならない。だから量も定める
5)定色 識別判断をする
最後に色をつかって判断を正確にスピーディにしていく。
このように決めていくと定めた事で基準に対して"ムダ"の発生防止と"変化するムダ"である異常の「視える化」になる。この3S5Tでルールを明確にして行きます。
定めるといっても固定することではありません。売れる量や品番、さらにお客様も変化していくため、これにつられてムダも変化していく。そのため、いつでも変えられるように決める事が大切です。